神様のボート (新潮文庫)

神様のボート (新潮文庫)

★★★★
おそらく中学生のときに読んだ本。再読。
えくにかおりはどれを読んでも一緒とか、結末がぼんやりとか。それ全部にうなづけるけど、そこまで言われてもまだなお読み続けてしまうのは、登場人物のだれかが必ず自分に似ているから、感情移入しやすいんだと思う。と女性ならばだれでも思うのではないのでしょうかー。
「必ず帰ってくる」といっていなくなった夫を待つ葉子。現実的だけど、常に不安定で、どこにも馴染まない生き方は、今の自分ととてもよく似ていると思いました。

―きみは馴染まないね。浮かないけど馴染みもしない。
先生に寄れば、それは悪いことではないけれど、周りの人間を孤独にするそうだ。