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はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)
- 作者: 紺野キリフキ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/02/23
- メディア: 文庫
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とげはうまく抜け過ぎてもだめで、人に伝染するのだから過去とかしがらみかな。本棚は人を表すというのでその人をあらわしているのかな。本棚荘の住民がどこか不安定で存在感がないのは、本棚が空っぽなことで示しているのかなあと読み終わって思いました。
出演者が全部メタファーだとすれば、どれもしまりがなくてもやもやしたまま終わってしまった。(最終章の猫芝居なんてあれは何だったの)それが意図なら完全にはまってしまったわけだが。
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/31
- メディア: 単行本
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ミステリ部分よりも、混血児としてマイノリティに生きる主人公が(事情が事情にしても)親友に裏切られ、そのままになってしまっているのが、なんだか悲しいなと思いました。せめてマイノリティとして生きることの希望も書いてほしかったかも。夢を与えるべく計画されたものが結局災難を招いてしまうとは、こどもには想像つかないだろう。わたしも最近知ったことです。