あかりの木の魔法 (こそあどの森の物語)

あかりの木の魔法 (こそあどの森の物語)

★★★★
こそあど森に住むならば、ウニマルに住みたい。
「あかりの木の魔法」とは腹話術師であり学者と偽っている詐欺師のイツカ先生が、人々を泣き落とすための作り話でした。しかし、バーバさんのいきなはからいで、イツカ先生がみたあかりの木は幻想ではなかったことが判明し、イツカ先生は「あかりの木の魔法」からとかれるのです。
ちなみに、今回の双子のなまえはパンプキンとキャロットでした。どっちがどっちでもかまわない「双子」の存在は、人間のアイデンティティの揺らぎやすさを感じました。と思ったら既に憧れのブログ書きさんも同じこと書いてた。

―お母さんやお父さんの記憶があるって、どういう感じなんだろう。
そう思いながら心臓の鼓動のような光の樹を見つめていると、さっきスミレさんがいった「いのちをつないでいく」ということばを思い出しました。スキッパーにいのちをつないでくれたのは、お母さんとお父さんです。そのいのちを守ってくれたのはバーバさんです。