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- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1974/10/02
- メディア: 文庫
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天才とは、いつまでも自身を駄目だと思っている人たちである。(P242「風の便り」)
天才は自分の真価を知ること甚だうといものだそうである。自分の力が信じられぬ。そこに天才の煩悶と、深い祈りがあるのであろうが、僕は俗人の凡才だから、その辺のことは正確に説明できない。(P245「水仙」)
芸術家というのはあくまでも謙虚でいなくてはならないのか、うーん。天才の胸のうちは計り知れない。
天才が作ったものは割りと広範囲の人に受け入れられると思う。それは本人と作り出されたものの謙虚さのためなのか。人に受け入れられるためには頭を下げなければならない現実。うーむ。だざいはすごい。