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- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2005/06/09
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- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 講談社
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人は何かに依存しないと生きていけないと作中筆者も述べている。また下のラストでは「君が僕のアルコールだ」と登場人物を口説くなど、何に依存しているかというのはつまりその人の生き方なのだ。と思う。それが女性的な「優しさ」なのか、アルコールか、はたまたドラッグなのかというだけだ。と思うと、さまざまな悪環境を乗り越え進化してきた人間ではあるが、それはみんなで頑張ったからであって、実は一人だと体力的にも精神的にも実にかよわい生き物であることを再認識させられました。
私の保護や許すこと自体がFのためになっていなかった。他人のために生きるという考え方が逆にFがほんとうに生きることや、私がほんとうに生きることを遮っていたのかもしれない。(今夜すべてのバーで)
これはわたし自身とても共感しうる文章なので抜粋。