なつやすみ日記②

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昼飛行機にて松山へ向かう。旅と言えばいつも夜行バスを利用するので、早い時間に到着するのが変な感じ〜。夜行だと12時間のところを飛行機だと2時間。飛行機ってすごい。速い。ナビに登録されている宿の住所と実際の宿の場所が全然違うなどの事件もあったものの、無事宿に荷物を置き、道後温泉へ。道後温泉は入浴後、浴衣に着替えて座敷にゆくと、お茶やお菓子をふるまってくれる粋なサービスがあるのだ。しかし浴衣の帯が自分らのだけ短くて浴衣がうまく着付けられず、落ち着かない気持ちでお茶を頂くことになってしまった。ああ。戻って宿の近くの居酒屋で地元の海産物をたらふく食べてもどる。

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松山発祥のにちよう朝市が宿泊先の近くで開かれているとのことで早起きして向かうも、すでに終了していたらしく跡形も無し。朝ごはんにする予定だったうどん屋の開店時間までサンマルクカフェで待機。東京と同じやん。うどんは待ったかいあってとてもおいしかった。一緒に頼んだいなりずしも優しくて美味。のちにバスに飛び乗り内子へ。昼食を取ろうと入った店が激混みでなかなか料理が来ず、時間も迫っていたので、やっとのことできた鯛飯をわずか5分でかきこむ。筆舌しがたいうまさだったので、目で・舌でもっと愛でて味わいたかった。。なんとかかけこんだ内子座文楽鑑賞。いつの時代も男女の愛憎は一番の娯楽だったのだなあと思います。内子なんて文楽が唯一の娯楽だったのだろうなと思い、なんでも揃う現在の東京がいかに恵まれているかをおもう。またこの日も温泉行ってしまった。

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起きて昨日買ったパンむしゃむしゃ食べて坊ちゃん劇場にてミュージカル「幕末ガール」を観劇。父シーボルトのような医者を目指す主人公が、差別をものともせず夢をかなえてゆくストーリーで、内容の重さと役者さんの熱量をまともに受け、ズドーンなる。かっこいい女性をみると、女に生まれたことを感謝する一方でさえない自分に苦しくなるからふがいない。終わって焼豚玉子飯食べたりお土産みたりして松山の旅は終了した。
松山市は駅近くにはセレクトショップが点在し、おしゃれな若者もぽつぽついたけど、やはり本当におしゃれな若者は東京にいってしまうのかな、と思った。安全だし、優しい人多いし、食べ物もおいしい良いところだけど、絶対ここじゃないとダメというような強い個性を見出せなかったのは、愛媛の良いところをめぐりきれていないせいなのか、滞在時間が短いせいなのか。地方都市の空洞化を松山市にきて身をもって学べたような気がした。学生時代に来ておくべきだった。