キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

10代の焦燥!!
なんてゆうか、人間失格を読んだときと同じ安心感があった。わたしはおとこのこじゃあないけど、こう、斜めに構えて見すぎている割に、実際は不安でいっぱいな気持ち、わかるわかる。その不安を紛らわせるために、無理をするんだけど、それもどうもうまく行かないっていうところ、わかるわかる。粋がってはみたものの、なによりも拒否されるのが怖いきもち、わかるわかる。わたしも内容は結局ホールデンと一緒の16歳少年だーーと読みながら何度も思う。ホールデンは若干やりすぎな気はするけれど。
ぐみちょこれーとぱいんより何倍も何倍も男の子に共感できたわ。
中学くらいのときに一度読んだのだけど、主人公と妹フィーヴィーが美術館の前で待ち合わせをしたことくらいしか思い出せなかったというのに!年を重ねて再読するとたくさん発見があってすてきだ。