東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)

最近の作品だと、むらかみはるきもずいぶん地に足がついているというか、現実:非現実でいうと現実の割合が高いなあと感じます。メタファーな部分が少ないというか…。
短編集。登場人物がそれぞれにポリシーをもっていて、ポリシーがあるのとないのとでは日常もこんなに違って見えるものなんだなあと思いました。

かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。(P30「偶然の旅人」)