車輪の下 (新潮文庫)

車輪の下 (新潮文庫)

少年は心が透明すぎて氷みたいだ。能力が高い分、こころが繊細になってしまうのでしょうか。わたしはずぶといので、ひたすらに少年にあこがれます。話に女性が登場したとたんに少年が俗っぽく俗っぽくなっていってしまうのは、女のずぶとさからきているんでしょうか。

はじめて最後まで読み切った!幼いころから何度となく手に取り、何度となくページをめくったのだが、読み切ったのはこれが初めて。ああなんでもっとはやくに読み終わらなかったのだという後悔と、今読んでよかったのかもという複雑な気持ち。まるで18歳のおわりにはじめてナンバーガールをちゃんときいたときみたいな気持ちです。